シミをケアする「食」について

ヒトの肌は、空気に触れる上から表皮・真皮・皮下組織の3つの層に分かれています。この3つの層は、それぞれが固有の重要な役割を果たしています。ところが、どこかの層でバランスが崩れたり具合が悪くなると肌のトラブルになって表れることになります。


その原因は、体の内側と外側のそれぞれで起こる可能性があります。体の内側では、たとえば加齢・寝不足・ストレス・食生活など、外側では紫外線・花粉・エアコンによる乾燥や室外との温度差などがあげられます。このような原因によって、表皮では肌のターンオーバーが乱れたり、バリア機能が低下するなどのトラブルが引き起こされることがあります。


ターンオーバーが遅くなると古い角質が長く残り、老廃物や皮脂がたまりやすく水分を保つ機能が弱くなります。逆に、ターンオーバーが速くなると未熟な細胞が表面に出てきて外側からの刺激でダメージを受けやすくなってしまいます。また、バリア機能が低下すると、外部からの刺激に対する抵抗が弱くなり乾燥や炎症が起こりやすくなります。


今日は、いくつもある肌トラブル原因ですが、その改善のための「食」に焦点を当てて「シミのケア(予防と改善)」についてお話しましょう。



シミができてしまう最大の原因は「紫外線」です。新陳代謝が追いつかないほどに大量の紫外線を浴びると黒色メラニンが肌に沈着し、シミの原因になってしまいます。どういうことかというと、肌が紫外線の刺激を受けると、チロシンというアミノ酸が活性化され、シミの原因であるメラニンに変化します。このメラニンが過剰に作られてしまい、表皮細胞に色素沈着することでシミがあらわれるのです。

夏に限らず、普段から日焼け止めや日傘などで紫外線から肌を守るようにしましょう。


同時に、「食」からのシミ対策も重要です。抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、βカロチン(ビタミンA)、メラニン色素の沈着を抑制するL-システイン、新陳代謝を促進するビタミンB2などを意識して摂取するように心がけましょう。


何といっても「シミのケア」のエース格はビタミンCです。ビタミンCには、先に述べたように、メラニンを生み出すことにつながるチロシンを活性化する酵素の産生やはたらきを抑制する作用があります。また、すでにできてしまったメラニンに対しても、色を薄める作用があることが指摘されています。このように、「シミのケア」には、抗酸化作用のあるビタミンCが重要なのですが、ビタミンCは調理の過程で失われてしまうことが多いうえに、体に蓄積することができません。


量的には15歳以上で1日に100mg以上の摂取が推奨されており、一日三食の食事で補うのが基本です。それはなかなか難しいという方は、クオリティの高いサプリメントを摂ることを考えてもいいかもしれません。

それでは、ビタミンCを中心に、「シミのケア」に効果のある食材を簡単に紹介しましょう。



キウイ

1個当たりで比べると、抗酸化作用のあるビタミンCがレモンより多いキウイ。ビタミンEも豊富に含まれています。なお、ビタミンEの特徴は、強い抗酸化作用。不足しないようにすることで、紫外線をはじめとするさまざまな刺激から肌を守り、シミの対策につながります。また、細胞の酸化を抑える作用があるため、老化対策にも役立つといわれています。



かぼちゃ

ビタミンCをはじめ、同じく抗酸化作用のあるビタミンE、βカロチン(ビタミンA)などのビタミン群が多く含まれています。ビタミンEは野菜の中ではトップクラスで、ビタミンCも多く含みます。β-カロテンは体内でビタミンAに変換されるため、かぼちゃは三大抗酸化ビタミンの「ビタミンエース(A・C・E)」がそろった「シミのケア」におすすめの野菜といえます。



ブロッコリー 

ブロッコリーは、100gでレモン約3個分のビタミンCを含むと言われています。抗酸化作用のあるスルフォラファンも豊富で、植物性のたんぱく質を豊富に含みます。たんぱく質は、筋肉や骨を作るもととなる栄養素。ゆでたブロッコリーには100gあたり3.9g含まれており、これは野菜の中ではきわめて大きな数値です。そのうえ、100gあたり30kcalと低カロリー。筋トレを行う人には欠かせない野菜ですが、とくに筋トレを行わない人でも積極的に摂取したいところです。


セロリ

セロリにとくに豊富に含まれている栄養成分としては、カリウムとビタミンAがあげられます。カリウムは浸透圧変化による血管の伸縮を防いで、血圧を安定させるという効果が報告されています。また、ビタミンAは別名βカロチンとも呼ばれ、皮膚や粘膜の保護効果が期待されています。その他、ビタミンC、U、Eなども含まれ、栄養的に大変優れた食材です。​​​​​​​​


その他、スーパーマーケットなどで、日常手に入りやすい「シミのケア」に役立つ食材をあげておきましょう。

トマト 

メラニンを作る酵素チロシンの働きを抑えるリコピンが豊富に含まれています。毎日でも摂取しましょう。



シャケ(鮭) 

抗酸化作用が高く、メラニンの生成を抑えるアスタキサンチンが多く含まれており、食卓の常連としたい食材です。


玄米 

ビタミンB1、B2、B6や鉄分、リン、マグネシウムなどのミネラルが豊富でメラニンの排出を促す作用があります。さらに、メラニンを作る酵素チロシンの働きを抑えるフェルラ酸が多く含まれています。


コロナ禍でお家時間が長く、暑さもあって食欲もあまり湧いてこない日常です。だからこそ、時間が経って肌トラブルに悩まされることがないように、夏の今、バランスの取れた食事と効果のある食材の選択に気を配りましょう。


閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示