セラミドのお話

セラミドという成分がコスメ情報誌に取り上げられたり、化粧品に「セラミド配合」と書いてあるのを目にするようになって数年が立ちます。


でも、セラミドという成分名は知っていても、どのようなものでどんな役割を果たすのかを知っている人はそれほど多くないのでは。

セラミドはもともと人の肌の角質に存在している成分です。肌の表面にある角質には生体内の水分を保ち、紫外線や温度・湿度変化、汗やホコリなどのさまざまな外的刺激から皮膚を守る機能が備わっています。これを皮膚の「バリア機能」といいます。



バリア機能を正常に発揮させるためには、角質細胞と角質細胞のすき間を満たして角質層を安定させる細胞間脂質が重要な役割を果たしています。この細胞間脂質の主要な成分が「セラミド」です。例えていえば、お風呂の床のタイルを思い浮かべてください。タイルとタイルをつなぐ白いセメントのようなものがありますよね。


あれはコーキングボンドとか目地(めじ)と呼ばれるものですが、あの白いセメントのようなものがなければ、タイルははがれてバラバラになってしまいます。セラミドは、細胞(タイル)と細胞(タイル)をつなぐコーキングボンドの役割を果たして、肌に潤いを閉じ込め、ハリ・つやを保ち小じわを防いでいるのです。


セラミドが不足するとバリア機能が正しく機能しなくなります。例えば、ある専門家は「セラミドが不足すると体から外に出ている水分数値を示す【経皮水分蒸散量】が高くなり、肌のバリア機能が低くなっていることを示している。


すると、アレルギーの原因となるアレルゲンなどの外部刺激が肌から侵入しやすくなる」と指摘しています。

では、セラミドが不足する原因は何でしょうか?日常生活の中では

・寒く湿度の低い環境に長時間いる

・シャワーを長時間(10分以上)顔にあてる

・お風呂(シャワー)で熱いお湯を長時間使う

・洗顔のあとタオルで顔を強くこする

・肌に合わない石鹸を使う

などが例として挙げられます。また、大きな要因としては加齢があります。加齢によって、体内でセラミドを作る機能が衰えてしまうのです。


そこで、セラミド不足を補うためにセラミドを配合した美容液などを使うことが必要ですが、セラミドには種類があることに注意が必要です。

これまで、セラミドには大きく分けて「合成由来(ヒト型セラミドと合成セラミドに分けられます)」と「天然由来(天然セラミドと植物セラミドに分けられます)」があるとされてきました。ごく最近までヒト型セラミドは「合成由来」のものしか存在しなかったのです。


化粧品として使用する際に安心感の持てる天然由来の植物セラミドは、実は従来ほとんどがグルコシルセラミドといわれるものであり、これはヒトの肌に存在するセラミドとは構造が異なっています。



しかし、最近になって植物由来(栗)のヒト型セラミドの抽出が実現しました。化粧品として求められる保湿や浸透性は、ヒトの肌と同じ構造を持つ「ヒト型セラミド」でなければ、効果は疑問だと指摘されることもあります。そうすると、植物由来のヒト型セラミド配合の化粧品であれば、安心とともに効果も期待できるということになります。


4回の閲覧0件のコメント