ボタンエキスと肌の老化抑制

日に日に気温の低下が感じられ、本格的な冬の到来を実感します。冬は、さまざまな点で肌に厳しい季節ですが、最も注意しなければならないのは「乾燥」です。冬の乾燥が原因となって、肌のハリ・弾力を失う可能性があることはよく指摘されています。

今回は冬の到来を目前にして、ルミオーレジェル美容液に配合されている成分、ボタンエキスがどのように肌の老化抑制に効果を期待されるのかをご紹介します。



ボタンの花は中国の国花として豪華さと雅やかさを合わせ持った印象の花です。原産国の中国では花王とも呼ばれ、他にも花神、富貴花、百花王など複数の別名で称されています。古来から観賞用に栽培されてきた歴史をもち、菊や葵などと同様、意匠化して家紋に使用される機会も多かったことから、日本人にも馴染み深い植物です。一方で古くから抗炎症・抗菌・鎮静・血行促進などの働きをもつことから漢方にも使われています。化粧品に配合される場合、ボタンエキスに期待される効果はペオノール、ペオノサイト、ペオノリット、アラントイン、β-シトステロールなどが含まれることから抗酸化・抗炎症・保湿バリア改善・抗シワ老化などがあげられています。

ここでは2つだけ簡単にお話ししましょう。


お肌のバリア機能改善

肌の角質層には生体内の水分を保ち、さまざまな外的刺激から皮膚を防御するバリア機能が備わっています。このバリア機能をしっかり発揮させるためには、角質と角質の隙間を満たして角質層を安定させる細胞間脂質が重要な役割を果たしています。この細胞間脂質の主要な成分はセラミドですが、構造をわかりやすくいえば、お風呂の床のタイルを思い浮かべてください。タイルとタイルをつなぐ白いセメントのようなものがありますよね。あれはコーキングボンドとか目地(めじ)と呼ばれるものですが、あの白いセメントのようなものがなければ、タイルははがれてバラバラになってしまいます。セラミドは、細胞(タイル)と細胞(タイル)をつなぐコーキングボンドの役割を果たして、肌に潤いを閉じ込め、ハリ・つやを保ち小じわを防いでいるのです。このセラミドの量が低下するとバリア機能も低下することが指摘されています。そうすると、バリア機能を維持するために「セラミドを補えばいい」ということなりますが、セラミドを角質に存在する状態のままで補充することは技術的に難しいとされています。したがって、バリア機能維持のためには生体内のセラミドの産生を促進することが重要ということになります。ボタンエキスにはこのセラミド産生促進による保湿・バリア機能改善作用が認められています。



肌のハリ・弾力を支えるボタンエキス

ヒトの肌は、3つの層に分かれています。空気に触れる上から表皮・真皮・皮下組織の3つの層です。「表皮」は外側から角質層・顆粒層(かりゅうそう)・有棘層(ゆうきょくそう)・基底層に分かれています。簡単に解説しておくと、角質層は外界からの化学物質や細菌などの侵入を防ぎ、体内の水分が体外へ逃げるのを防いでいます。顆粒層は、その名が示すように「ケラトヒアリン」という顆粒が入ってきた紫外線を吸収する役割を果たしています。また、有棘層は表皮の大部分を占め、強力な免疫細胞である「ランゲルハンス細胞」が網目のように存在しており、体内の異物を察知すると体外に排出しようとします。一番下層にある基底層は、真皮の毛細血管から酸素や栄養素を補給しています。2層目の「真皮」は厚さ約1.8mm程度の組織で膠原繊維(コラーゲンなど)を多く含み、肌のハリや潤い、弾力などを保っています。最後に、「皮下組織」は真皮と筋肉・骨格との間にあり、大部分は皮下脂肪といわれる脂肪組織で占められていて、外部からの衝撃を和らげる、体温を維持する。血管や神経を保護するなどの役割があります。


コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸によって皮膚のハリ・弾力を主に支えているのは上に述べた2層目の真皮です。コラーゲンやエラスチンは真皮内の線維芽細胞が産生しています。ところが、加齢や表情圧(表情により皮膚が圧縮される力)などの影響で線維芽細胞の核が変化し、コラーゲンやエラスチンを分解する真皮タンパク分解酵素が増加する現象が起きてきます。このタンパク分解酵素の増加を防ぐ成分として、ボタンエキスがあげられているのです。


この他、ボタンエキスには、血行促進効果、加齢を防ぎ、肌荒れを予防するなど女性ホルモン様の働きをすることが指摘されています。冬の到来を前に、ボタンエキス配合の基礎化粧品で厳しい季節を乗り越えましょう。


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