夏の肌悩み

ある調査によると、夏の肌悩みのトップは紫外線関連のものですが、それに続くのは「かゆみ」だということです。夏のことですから、紫外線関連のトラブルが多いのは予想できますが、それに次ぐ肌悩みが「かゆみ」というのは納得できるような意外なような・・・


さて、夏場、皮膚に「ブツブツみたいなものが出てカユイ症状」を訴える方が多い傾向にあります。それはなぜなのでしょうか。

そもそも、どうしてかゆみが発生するのでしょうか。今のような夏場の季節になると肌の露出が増えるので、刺激があるものに肌が触れやすくなって、かゆみ・かぶれが発生することが多くなるといわれています。


もう少し説明すると、人の皮膚には肌の健康な状態を保ってくれる「バリア機能」というものが備わっています。この「バリア機能」を持っていても防ぎきれない、外部からの刺激で起こってしまうのがしっしんやかぶれです。刺激を与える原因には、洗剤や化粧品、汗、の他に、虫や植物、細菌感染や花粉やハウスダスト、金属などのアレルギー反応の原因物質などがあります。とくに夏に多い「かゆみ」をともなうしっしんなどの症状の原因は、紫外線関連のものを除くと、一般的に3つのものが考えられます。それは、大まかに分けて汗によるしっしん、虫さされ、植物のかぶれ、の3つです。

汗によるしっしん

夏場は高温多湿の気候になることで、汗をたくさんかくことや、雑菌が増えやすい季節のため、肌への刺激となってしまいます。肌は、本来、弱酸性で雑菌の繁殖を抑えています。ところが、汗はアルカリ性であり、拭き取りがおろそかになって肌に長く汗を留めておくことで、肌がアルカリ性に傾き、肌表面のPHのバランスが崩れてしまい、しっしんなどが生じるといわれています。

また、もともと肌表面には、先に言ったように、外部の汚れや紫外線の侵入を防ぐバリア機能が備わっています。そのバリア機能が低下することで、汗の成分に含まれる塩分、アンモニアなどの不純物が皮膚内へ侵入し、それが刺激となってしっしんにつながることも。つまり、皮膚が正常なバリア機能を保っているときは、水分と油分がちょうどよいバランス状態なのですが、水分不足などが原因となって皮膚乾燥が起こり、バリア機能が低下してしまうことでしっしんなどの肌トラブルが生じることになります。


虫さされ

夏場の虫さされの中で、最も多いのは一般的には蚊によるものでしょう。​​庭や​​​​​​公園ではやぶ蚊類のヒトスジシマカ、室内ではイエカ類のアカイエカが多いようです。刺されたとしても多くの場合は発赤やかゆみが生じる程度ですが、症状がひどい場合は、ステロイド外用や抗ヒスタミン薬の内服が必要なので、必ず皮膚科を受診しましょう。

また、公園などで夏場に出現する毛虫(チャドクガの幼虫)の体毛(毒針毛)がふんわり飛んで皮膚に付着することで、発疹(ブツブツ)がでることもかなり報告されています。庭仕事や公園の植え込み付近に行ったあとに発疹が生じるのですが、毛虫に触れたことに気付かないケースがほとんどです。毛虫による発疹かもしれないと思った場合は、できた場所にガムテープなどの粘着テープを貼って剥がし、その後は水道などの流水で洗い流しましょう。早めに皮膚科を受診し、治療を受けてください。毛虫皮膚炎と気付かず、かゆくてかきむしってしまうと、毒針毛が皮膚の奥に入り込んで炎症が悪化してしまいます​​​​​​。

​​

植物のかぶれ

かぶれを起こす植物として、うるしやハゼはよく知られています。しかし、もっと日常的に身近なグリーンカーテンとして夏の日差し予防に使われることもあるセイヨウキヅタや、ヤツデ、ノウゼンカズラ、ラカンマキ、クスノキなどなどもかぶれなどの皮膚炎を起こすと言われています。多くの場合、自分がどんな植物にかぶれたのかわからないでしょう。

植物による接触皮膚炎には、主に刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎」があります。どちらの皮膚炎にせよ、かぶれなどの症状が改善しない時は、できるだけ早く皮膚科を受診するようにしましょう。

早朝や夜中など皮膚科に行けない状況で、これらが原因と思われる「小さな赤いブツブツができてカユイ」症状がおきたら、とりあえず自宅で出来る対策として次の対応を覚えておきましょう。

①ひんやり気持ちいい程度に冷やす(まずは氷水で濡らしたタオルかアイスノンで)

②かかないこと。 かいてしまうと悪化するばかり

それでも症状が改善しないときは、皮膚科を受診して、処方された軟膏を塗ったり、かゆみをおさえる薬を服用して治しましょう。

また、予防策として、外へ出る時は暑くても短パンは避け、長そで・帽子・サングラスなどで皮膚を防御するように心がけましょう。


閲覧数:7回0件のコメント

最新記事

すべて表示