産後の肌トラブルとケアについて

産後のママは、慣れない育児や家事との両立に追われ、自分のことはついつい後回しになってしまいがちです。特に美容に関しては、以前と変わらずケアできているというママはそれほど多くはないでしょう。ふと気づけば、お肌はカサカサ、髪の毛はパサパサ・・・などということも。産後はホルモンバランスの崩れや否応ない生活の変化などにより、体のコンディションは決して本来のものではありません。だからこそ、しっかりと肌ケアする必要があります。そこで今回は、「子育て中もキレイでいたい」と願うママのために、産後の肌トラブルの原因やケアついてお話しします。



指先で触れるとカサカサ、化粧のノリが悪い、全体的に透明感がなくなっている、吹き出物ができる、このような肌トラブルはどのような原因で引き起こされるのでしょうか。


私たちの皮膚は、複数の層から形成されていますが、最も上の層には4層からなる表皮が存在しています。表皮の一番外側の層は角質層と呼ばれ、私たちが普段から触れる空気に接する部分に当たります。皮膚の元になる細胞は日々表皮の深層の部分で作られ、徐々に上の層へ押し上げられていきます。そして角質層にまで押し上げられた細胞は、時間がたつと垢となってはがれ落ちていくのです。


このように新しい表皮が作られてはがれ落ちるまでの周期をターンオーバーと呼びます。ターンオーバーは理想的な肌の状態では約28日とされていますが、さまざまな原因により乱れることがしばしばあります。そうなると古くなった角質層の細胞が新しい細胞と周期ごとに入れ替わらなくなり、カサつきや吹き出物といったトラブルを引き起こす原因となります。また、角質層は皮膚を乾燥や紫外線などの外部刺激から守る重要な働きを担っています。そのため、ターンオーバーの乱れにより角質層の構造が崩れると、皮膚の深層に刺激が伝わりやすくなって敏感肌になります。さらに、メラニン色素の産生が促され、しみができやすくなってしまいます。


女性の肌は非常にデリケートで、ささいなことでターンオーバーは乱れてしまいます。その原因を大きく分けると、ホルモンバランスの乱れによるもの、生活の乱れによるものが挙げられます。


ターンオーバーは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの作用により正常な周期にキープされています。したがって、ホルモンバランスが崩れるとターンオーバは乱れやすくなります。女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌は、妊娠週数を重ねるごとに徐々に増えて分娩時にピークを迎え、出産後は急激に減少していきます。なんと産後1~2週間ごろには分泌量がほぼゼロとなるので、急激なホルモンバランスの変化により体調不良になるママも少なくありません。このようなホルモンバランスの変化、とくにエストロゲン分泌量の激減により、ターンオーバーが乱れやすくなり、深刻な肌荒れが起きる可能性が高くなります。


また、産後は昼夜を問わない授乳やおむつ替えで、ママの生活リズムは大きく乱れます。充分な睡眠や休息が望めず、疲れはたまる一方・・・。それでも無理せざるを得ないというママも多いでしょう。こうした生活の中で、ターンオーバーの大敵であるストレスや睡眠不足、疲れがどんどん積み重なっていきます。こうした生活習慣の乱れが原因となる肌荒れは、赤ちゃんがまとまった時間眠るようになり、ある程度育児が落ち着くまでは避けられないかもしれません。


産後ママの肌荒れの原因として、意外と多いのが便秘と肩こりです。お肌の状態とはあまり関係がないようにも思えますが、実は便秘と肩こりは肌荒れと密接な関係があるのです。便秘の状態では、腸内にたまった有害物質により吹き出物などの肌荒れが起こりやすくなります。また、授乳や抱っこなどで生じる頑固な首や肩回りのこりは、血行を悪くして肌のくすみなどのトラブルを引き起こすことが指摘されています。



産後の肌荒れにはさまざまな要因が関与していますが、その多くは避けることが難しいホルモンバランスや生活の変化によるものです。でも、だからといってあきらめるのではなく、ターンオーバーを少しでも正常に近づけるよう心がけましょう。ターンオーバーの乱れにより角質層の構造が崩れると、お肌が乾燥しやすくなり、さらなる肌荒れを引き起こすという悪循環に陥ることがあります。これを断ち切るため、保湿クオリティの高い化粧水や美容液などを使ってお肌を保湿しましょう。


それぞれに事情はあると思いますが、たまにはパパや家族に協力してもらいながら、ゆっくりと心身を休める時間を作ることも大切です。睡眠中に分泌される成長ホルモンも皮膚のターンオーバーを促したり、ダメージを受けた組織を修復したりする作用を持っているといわれています。また、首や肩のひどいこりを自覚している場合は、プロの手によるマッサージやリラクゼーションに行くこともお勧め。一時的にでも育児から離れて癒されるだけで、肌荒れ対策になるだけではなく、ママの心身の健康にも良い影響を与えてくれることでしょう。自身の体をいたわることも忘れず、赤ちゃんにも負けないプルプルお肌を目指していきましょう!


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