紫外線とその対策の基礎知識

「桜前線が津軽海峡を越えた」とのニュースが季節の本格的な移行を告げています。春も深まってきました。

さて、前回もお話しした肌ケアの3原則「保湿」「清潔」「紫外線対策」ですが、これから本格的な「日差しの季節」を迎えるに当たって、紫外線についての基本的な知識と対策について整理しておきましょう。紫外線については情報も多く、すでにご存知のこともあるでしょうが「おさらい」のつもりで。


1年を通して見てみると、紫外線量は3月から増え始め5~8月にピークを迎えます。

紫外線自体は目に見えず暑くもまぶしくもないので実感しにくいのですが、データによると

5月の紫外線量は8月に次いで多いことが指摘されています。


そもそも紫外線は肌にどんな影響を与えるものなのでしょうか。

紫外線には、波長の異なる「UV-A(紫外線A波)」、「UV-B(紫外線B波)」と「UV-C(紫外線C波)」があり、その影響もそれぞれ事なります。ただ、C波はオゾン層を通過できないので地表には届きません。したがって、UV-AとUV-Bを意識したものが紫外線対策になります。


「UV-A(紫外線A波)」は、地表の紫外線の約95%を占め、オゾン層などを通過する力が強く年間を通して地表に降り注ぐ紫外線です。特に5月は最も強い時期だといわれています。肌の表皮を通過して真皮まで到達する力があり、肌のハリや弾力を生むコラーゲンやヒアルロン酸を生み出す線維芽細胞を損傷するため、シワやたるみの原因になることが指摘されています。また、メラニン色素を増加させて「肌の黒化(肌を黒くさせる」作用」もあります。


「UV-B(紫外線B波)」は、UV-Aに比べて通過する力が弱くほとんどがオゾン層などに吸収されますが、肌への影響力は強く短時間浴びただけでも肌が赤くなる炎症反応を引き起こします。休日のレジャーやスポーツの日焼けの原因は、ほとんどがUV-Bがもたらすといっていいでしょう。UV-Aに比べて波長が短く、真皮に届くことはほとんどありませんが、日焼け後にメラニンを増加させてシミやソバカスの原因になるだけでなく、肌のバリア機能を阻害して保湿力を低下させ、カサつきやキメの乱れなどの悪影響を起こすことが考えられます。


そこで対策ですが、紫外線対策でまず何より大切なこと。それは、紫外線にできるだけ肌をさらさないことです。外出時に日傘、帽子・サングラスは必携です。これからの季節、晴天の日だけでなく、たとえ曇っていても紫外線量に大きな変化はありません。少しでも紫外線が肌に当たらない工夫が必要です。


それでも、紫外線を完全に避けることはできません。「日焼け止め」を使ってしっかりと肌を守りましょう。シーンに合わせて適切な日焼け止めを使って、効率よく紫外線をカットするように心がけましょう。



ほとんどの日焼け止めには、「PA」や「SPF」の表示があります。これは、紫外線の防止効果の目安を記載しているものです。


「PA(Protection Grade of UVA」は、UVAによる肌のダメージをどれくらい防止できるかの程度を示す指標です。「PA+」や「PA++++」と表示され、+が多いほど防止効果が高いことを表します。下記のように、1から4個までの+で表されます。


効果がある PA+

かなり効果がある PA++

非常に効果がある PA+++

極めて高い効果がある PA++++


「SPF(Sun Protection Factor」は、UV-Bの防止効果を示す指標です。

「SPF○○(2〜50までの数値)」と表示され、数値が高いほどUV-Bを防ぐ効果が高いことを表しています。ちなみに、50以上の数値がある場合は50+と表示されます。

2〜50の数値については、少し説明が必要です。この数値は、UV-Bを浴びてから肌が赤くなってヒリヒリし始めるまでの時間を、何も塗らない状態と比べて「何倍に伸ばすことができるか」を意味しています。「〜時間の効き目がある」ということを表しているのではありません。たとえば「SP10」という表示は、日焼けで赤くなるまでに15分かかる人であれば、10倍の150分まで伸ばすことができるということを示しています。「それなら、数値が大きい方がいいよね」と思いがちですが、SPF値が高すぎると肌に負担をかけてしまう場合もあります。先にお話ししたように、「シーンに合わせて」対応しましょう。


日常の買い物や散歩程度であれば、「SPF10/PA+」でも紫外線を防ぐことができます。しかし、キャンプなど長時間野外にいる場合や夏の海など強い日差しで日焼けすることわかっている場所であれば、「SPF50+/PA++++」の日焼け止めを使うようにするべきです。


「シーンに合わせて」日焼け止めを使うとともに、代謝やコラーゲン産生を促進するビタミンA・B2・C・Eなどを含んだ食品を摂取して、体の内側からの対策も忘れずに。


そして、仕上げは基礎化粧品によるケアです。とくに、肌の光老化(紫外線の影響によるシワ・しみ・たるみなど)をケアするヒメフウロなどの植物由来のエキスを補給してあげましょう。ヒメフウロエキスは、紫外線を浴びることで発生するトリプターゼのはたらき(コラーゲンを破壊する)を阻害し、人の肌を光老化から保護する効果が認められています。


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