肌のハリを守りましょう

出されていた緊急事態宣言もようやく解除されました。徐々にではあってもこれまでの社会生活が回復することを願いたいですね。


さて、お家時間が長くなって鏡を見る機会が多いことと関係するのか、「肌悩みランキング」としてさまざまな調査(アンケート)が各年代別や職種別に公表されています。その中で特に30代以降の女性の肌悩みで常に上位にランクされるのが「ハリ(たるみ)」です。多くの女性が「肌のハリ」に悩みと関心を持たれていることがわかります。


ところで、「ハリのある肌ですね」とか「肌が若くてハリがありますね」とか、うらやましい印象を持たれる人がいます。そもそも「ハリのある肌」ってどんな肌をいうのでしょうか。表現するのはなかなか難しいですが、「たるみがなくてピンと張っていて、 それでいて柔軟性と潤いがあり、指で押しても押し返すような弾力、ぷるぷる感がある肌」といったところでしょうか。今日は、このページで何度か触れてきましたが、人の若さの印象の決め手となる「肌のハリ」についてお話ししましょう。



10代の肌はみずみずしくピンと張っていますが、これは肌内部で細胞分裂が盛んに行われ、新陳代謝を繰り返すことで柔軟性・弾力性のある肌が保たれているからです。しかし、20歳を過ぎた頃からだんだんとその働きが衰え始め、加齢とともに柔軟性が失われていきます。この推移をもう少し具体的に見ていきましょう。


顔やデコルテの肌のハリと潤いを生み出しているのは、おもに動物性たんぱく質の一種であるコラーゲンです。コラーゲンは真皮内の線維芽細胞が産生しています。人の肌は、空気に触れる外側から表皮・真皮・皮下組織の3層に分けられます。この中の特に真皮内で加齢や表情圧(表情により皮膚が圧縮される力)、また、外部からの刺激などの影響で線維芽細胞の核が変形し、コラーゲンを分解する現象が起き、表皮を下から支えられなくなってくるのです。コラーゲンが分解されてしまうと、水をいっぱい含んでいたスポンジを絞った後のようなお肌の状態になってしまいます。


では、このような状態を避ける(遅らせる)ために心がけることは何でしょうか。


まず、肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーを整えることが重要です。人の肌内部で古くなった硬いコラーゲンが分解され、やわらかくて新しいコラーゲンが毎日作られていくことの繰り返しがターンオーバーです。表皮で生まれた細胞が表面に押し上げられ、最後に角質となってはがれ落ちるまでの期間が約28日間であることが理想的なターンオーバーの周期だといわれています。この28日間のターンオーバーをスムーズに繰り返すことがコラーゲンの産生をサポートすることになります。ターンオーバーを整えるためには、単に肌のお手入れを丁寧に行えばいいというものではなく、生活習慣や食生活の適正化、ストレスの発散など通して「ターンオーバー周期の適正化」に取り組む必要があります。

肌ケアのための基礎化粧品の配合成分の中では、アロエベラ葉エキスがコラーゲンの産生を促進することで、ターンオーバーを整える効果が指摘されています。


さらに、より直接的にコラーゲンなどの真皮タンパクを分解してしまう酵素の増加を防ぐことが重要です。ここでいう酵素の増加という現象は、上で述べたように線維芽細胞の核の変形がおもな原因とされています。核の変形によりコラゲナーゼ、MMP-3(ストロメライシン-1)などのタンパク質分解酵素が増加することが指摘されているのです。この分解酵素増加を抑制する成分として、最近の研究によってボタンエキスの効果があげられています。


したがって、「肌のハリ」を保つ対処の1つとして、アロエベラ葉エキスでコラーゲンの産生を促し、ボタンエキスでタンパク質の分解を防ぐという2方面からの効果が期待できる成分を配合した基礎化粧品がおすすめということになります。



もちろん、ハリが失われる原因は加齢だけではありません。

私たちが日々浴びている「紫外線」も大きな原因の一つです。紫外線のうち「UV-A(紫外線A波)」は、地表の紫外線の約95%を占め、オゾン層などを通過する力が強く年間を通して地表に降り注ぐ紫外線です。肌の表皮を通過して真皮まで到達する力があり、肌のハリや弾力を生むコラーゲンやヒアルロン酸を生み出す線維芽細胞を損傷するため、シワやたるみの原因になることが指摘されています。

また、肌が乾燥していると外部刺激から肌を守ってくれる角質層のバリア機能が弱まってしまうため、紫外線のダメージを強く受けてしまう可能性が高くなります。


紫外線ダメージから肌を守るためには、紫外線を極力浴びないようにすること。外出の際は、夏に限らず日傘、サングラス、長袖の着用はもちろん、日焼け止めをこまめに塗って紫外線を防ぎ、化粧水・美容液・クリームなどで肌を乾燥から守りましょう。

先に少し触れたように、肌のハリを保つために取り組むべきことは、直接的なスキンケアのほか、偏らない食事や適度な運動継続、規則的な睡眠やストレス抑制、乾燥を避ける環境を心がけるなど生活全般にわたります。ただ、いっぺんに生活全般を変えることは難しいので、お手軽な「肌のハリケア」としては

・意識して積極的にしゃべったり歌ったりして顔の筋肉を鍛える

・フェイスローラーやマッサージを行って皮下組織に刺激を与える

の2つがあります。

毎日のスキンケアの中で、ターンオーバー機能をサポートする基礎化粧品を使うとともに、この2つをやってみてはどうでしょうか。


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