長時間装着のマスクと肌トラブル

毎日の生活の中で、マスクを付けた活動を強いられてもう1年半以上が経ちます。家で1人でリラックスする時以外にマスクをつけないで済む状況はほとんどないといっていい毎日です。

これだけ長時間毎日マスクをつけると、マスクに覆われた肌にトラブルは起こらないのでしょうか。今回は、改めてではありますが、長時間装着したマスクの肌への影響についておさらいしてみましょう。


たしかに、マスクをつけているとウィルスからだけではなく、肌も守られているような気がします。しかし、実際には長時間マスクをつけることで深刻な肌トラブルを訴える人が増加しています。

たとえば

「口元のたるみや小じわが目立つ気がする」

「口の周りや目元が乾燥する」

「ニキビ・吹き出物が出来やすくなった」

「目や鼻の周りがかゆい」

「肌が敏感になって赤くなったりヒリつきがある」

などです。



なぜ、このようなトラブルが起こってしまうのでしょうか。

マスクを長時間装着することで指摘される肌トラブルの原因は、「乾燥」「摩擦」「蒸れ」の3つだといわれています。それぞれの内容と対策を簡単に説明します。

・乾燥

マスクをしていると呼吸の水分を感じられるので、乾燥など意識することはなく「マスクの中の肌は潤っている」と思いがちです。

ところが、マスクで覆われている肌の表面部分は、温度が高くなり、その部分から水分が蒸発したり汗をかいたりして水分が失われている状態です。しかも、汗をかけば

当然それを拭きます。汗を拭くことで肌表面からさらに水分を取り去って次の汗(水分)を誘うことになります。マスクを外した際の水分蒸散も無視できません。これらすべてが水分を失い、「乾燥」に結びつく反応です。

この反応が肌のバリア機能の低下を招いて「かゆみ」や「ヒリつき」、さらに「マスクほうれい線」につながります。

乾燥対策のキモは、水分補給と保湿です。出勤していても、ちよっとした合間にスプレー型の化粧水で水分補給を行い肌のバリア機能を維持しましょう。また、就寝前

にクオリティの高い保湿成分を配合した美容液を使ってお肌を癒してあげることが大事です。

・摩擦

現在は、さまざまな素材のマスクが流通しています。でも、どのような素材であっても常に装着していれば、頬や鼻の頭、あごなどはその繊維の摩擦が生じやすくなります。肌は摩擦に弱いので、触り続けると硬くなり、また刺激は黒ずみを作ります。たとえば、よく擦れ、刺激を受けることの多いひじを見ていただくとわかりやすいかと思います。

そこで、なるべく自分の肌に優しい素材のものを選びましょう。化学繊維に敏感な人はガーゼ素材のものに変えるなどの工夫をしましょう。コットンやウレタン素材などの洗えるマスクの場合、残った洗剤による肌荒れも考えられます。洗剤を見直す、しっかり洗って洗剤残りを無くすなども意識してみましょう。また、マスクのサイズも重要です。より密着させようと小さめのマスクをつけていると摩擦は強くなります。通気性も考慮しながら顔のサイズに合わせた大きさのマスクを選びましょう。また、マスクを外した際に、思わず手で撫でたり触ったりしてしまうことがありますが、手だ触る刺激はかなり強いのでグッと我慢しましょう。

・蒸れ

呼吸による湿度で通気性が低下し、マスク内は高温多湿になっています。そのことでニキビの原因菌である皮脂を食べて増えるアクネ菌などの雑菌が繁殖しやすくなるために、かゆみが生じたりニキビや皮脂かぶれを起こしやすくなるといわれています。マスクを外せる所ではマスクを外して、マスクに覆われている箇所を清潔に保つようにしましょう。

ちなみに、ニキビを予防しようと1日に何度も顔を洗う方がいらっしゃいますが、これは絶対にやめましょう。洗いすぎは乾燥を招き、傷ついた表皮が角質を厚くすることで毛穴が塞がり、逆に皮脂が詰まってニキビの原因になってしまうこともあるからです。そして何度もゴシゴシと洗われることで肌が黒ずむだけでなく、皮膚常在菌が減ることで悪玉菌が活躍する状態を作ってしまいます(例えば、皮膚常在菌の1つである表皮ブドウ球菌は「美肌菌」とも呼ばれる良い働きをする菌です。全身の皮膚の角質のすき間などに存在し、特に菌数の多い顔では数億個が生息しています。この菌は肌に潤いを与えるグリセリン関連物質を分泌したり、肌荒れやアトピー性皮膚炎を引き起こす黄色ブドウ球菌を退治する抗菌ペプチドを産生し、肌を守る大切な役割を担っているといわれています)。


これからまだまだマスクの長時間装着が必要とされる期間が続くでしょう。それは肌トラブルを招く可能性が続くということです。起きてしまった肌トラブルは出来るだけ早く解決するのがあとを残さずキレイな肌を保つ秘訣です。乾燥対策を中心にマスク装着の留意点を忘れないように肌ケアを心がけましょう。


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